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林氏『二乗の僧』(幻想SF/FT,短編)

痩せた僧が、荒らされた街にたどりつく。幼い女の子が、僧の衣の裾を掴む。
──ブディズムパンク、だそうです。ファイルサイズ15KB、濃ゆい短編。
■林氏サイト『文技研』→作品(完結)→『二乗の僧

以下感想、ネタバレあり。
Open▽
目につくのは、コントラストの面白さ。

現在のイスラムに言及するまでもなく、宗教は戦闘的な面をもつ。作中、僧兵というキーワードが出るが、仏教だって、歴史のなかで戦っていた時代はあるのである。

だが、現代においては、仏教は平和的&静的なイメージがある。

『二乗の僧』冒頭は、仏教の従来のイメージを大きく崩してはいない。
僧衣をまとって読経し、古めかしい言葉を語る。

が。
戦闘シーンになると、武器はロック!
しかも大槻ケンヂ(笑)
(この曲は知らないのですが、大槻ケンヂはかろうじて判ります)

言葉を重ね、描きこまれる爆音のイメージの後。

1年後のできごとが、数行で、ごくシンプルに描写される。
そこに、静謐で清らかな絵を見てしまったのは、私の錯覚なのか、作者の罠なのか…。

ロック/仏教。
爆音/静謐。
黒と灰と赤/菩提樹の緑と柔肌の色。
荒野の雨と血/清らかな泉。

読み終わって思うのは、化け物と化したもう一人の僧は、何者だったのだろうということ。野盗たちは、僧坊を護衛していたように見える。女は僧に献じられていたように見える。彼は、他者のもち物を奪わねば生き延びられない、一群の男たちの、首魁だったのだろうか。

作中、二乗の僧とは、破戒の僧のこととされている。

二人の破戒の僧のコントラスト……。

とまで読むのは、読みすぎなのですかね^^;


↑ここまでがClubA&Cに出した感想の控え。(ごく少し加筆)

実は作者と若干のやりとりをした後にアップした感想なので、微妙に初読時の印象と変化はしてるのですが。
やりとりの内容は…、ナイショw

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  1. 2005/11/18(金)
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