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高遠氏『黒犬ガルムと僕』(現代FT,50枚)

 時田祐成が川のほとりで黒い犬に出会ったのは、小学生の時だった。言葉を喋り、ガルムと名乗る犬を、祐成は家に連れ帰った。そして数年、ガルムは祐成の家の飼い犬のふりをしているが、祐成を狙う化生たちが……。
■高遠一馬氏サイト『月蟾処』→『黒犬ガルムと僕

以下感想、ネタバレあり。
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A&C新作宣伝(2005/09/04(Sun) 00:41:13) から『胡蝶の夢
を読み、感想板から、『黒犬ガルムと僕』を読み、おや、同じ方か、この方なら、長編も読んでみようと『月姫』を一気完読し、すっかり「高遠氏づけ」になって戻って参りました。

感想はどれにしよう、と、思いましたが、『黒犬ガルムと僕』ということで^^

これは、今日拝読した3作に共通して言えることですが、とにかく、文章が上手い。作者が目の前に浮かべた光景を、確実に読者に伝える、描写力を感じます。たまたま掌編・短編・長編と拝読したわけですが、作品の長さと描写のバランスが的確で、読んでいてストレスを感じません。

とくに『黒犬ガルムと僕』は、日常生活のシーンと、化生登場のシーンで、空気の匂いが変わるような目に見えない変化を、語彙の違い・リズムの違いで、文章に漂わせることに成功していると思います。(ちょっと偉そうな言い方になってすみません)

日常生活のシーンは、さりげなく、軽やかに。
化生のシーンは、図書館の静謐のなかでであう影も、鮮血色の桜を背景に出現する太夫姿も、ある種の「濃さ」をもって。

けれど、キャラたちは、祐成はどのシーンでもちゃんと祐成であり、ガルムはガルムなのです。これは当然のことのようで、意外に難しいことであるような気がします。

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  1. 2005/09/04(日)
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