アラクネの書棚

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隣の箱

 幼稚園児は、独特の分類癖をもつものがいる……、というような話をどこかで読んだ。どうしてもソースがでない。
 なにやら、独自の分類の基準があり、これとこれは近い、これとこれは遠い、コレとこれは、うーんどうだろう、と、距離感をとりながら分類してゆく、何かを整理するために分類するのではなく、分類そのものを楽しむ、というような話だったと思う。

 私はもう大人になって久しいわけだが。どうもこの幼稚園児的な分類癖が抜けない。頭の中にいくつも箱を置いて、これとこれは同じ箱、これとこれは隣の箱、これとこれは遠い箱、と、いつのまにやら弄んでいる。
Open▽
 WEBで読む小説や文章の場合「同じ箱」に入ると感じることはめったにない。「同じ箱」に入ってしまうのは、オリジナリティ的にどうよ、というところもある。
 「隣の箱」はときどきある。「私基準でいうところのゆるやかなグルーピング」とでも書き換えてもいいのだが、長いので「隣の箱」でいく。
 困るのは、私のなかでは「隣の箱」なのに、どうして隣なのかどうしても説明できない、作品や書き手があることである。隣、なのに、説明できないのは、なんだか居心地が悪い。誰かに「ね、ね、隣な感じだよね」と確認をとりたい気もするのだが、どうみてもこれは私独自の感じである予感がして、はずしたときに、「だってさぁ、××じゃない?」と説明を加える語彙も持たないのが、なんとも侘しい。

 たとえば、うひょ氏の作品と、パスワードつきのブログでひっそりと作品を公開なさっているW氏の作品が、私のなかでは、「隣の箱」に入っている。なんせW氏の作品は限定公開なので、誰かに聞こうにもなかなかに困る。
 文章の折り目正しさや、物語の運びの確かさ、世界の底に静かに横たわる「善意」の感触、みたいなものだと思うんだけれども、こう書くだになんだか気恥ずかしく、さっきから削除の誘惑と戦いながら書いている。

 あと、これはもう蛮勇に近いと思うのだが、『分け入っても分け入っても本の山』のYonda?氏『あ ほ り ず む』低人氏。このお二人については、小説は読んだことがなく、エッセイや書評的なブログだけである。このお二人が、なぜか、私の中では「隣の箱」に入っている。
  「なぜか」と書いたのは。全く似てはいないのだ。低人氏はひょうひょうとして、尖った山を乗り越えてきた感じ。Yonda?氏はもっとぎらぎらしている。共通点といえば、たぶん男性である、ということだが、人類のおよそ半分は男性である。低人氏は私より歳上だと思うし、Yonda?氏は私よりお若いのではないかと思う。
 もうちょっとマシな共通点としては、お二人とも読書家であることが挙げられるが、本をたくさん読む人はたくさんいる。お書きになる日本語が美しい同士、といっても、文体がきれいな人はそれなりにいる。文体がきれい、というと誤解がありそうなので、あわてて言い足すが、お二人とも、いわゆる「耽美な美文体」ではない。お二人のブログはしばらく読んでいると(私は、ときどき、「ブログに潜る」という言いかたをする)、脳髄が少し酒に酔ったようになる。いま文章を書いたら、文体が少しは似るんじゃないか、と錯覚する、こちらの血管のなかを文章のリズムが流れ出すような酩酊感がある。(ためしても、むろん、いきなりよく似た文章が書けるようになったりは絶対にしない) かといって、お二人の文章のリズムそのものが似ているわけでもない。
 低人氏のブログは、「ポエツ」の紹介から飛んで、以降、ほそぼそながら交流させていただいている。
 Yonda?氏ブログへ迷い込んだのは、変ちくりんな理由である。「Designed By Fcafe allrights renounced 」で検索をかけていたのだ(笑)。FCafeのテンプレートについて、「文章一つで勝負する自負が張り詰めている。その緊張感を連想させるデザイン」と評したことがあるけれど、そういうブログがもっと見つからないかと検索していて、たどりついたのが、Yonda?氏のブログというわけ。
 たどりついた経路も全く違う。それても、やっぱり、私のなかではどうにも隣の箱なのである。

12/13
 ……という不躾な文章をもって、Yonda?氏ブログに(たぶん)初コメント。我ながら、大胆無礼。
 低人氏、これは私専用URL。 うひょ氏:BBSへ。 W氏:#54へ。

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- 物書きのひとりごと/小説・文学

  1. 2008/12/11(木)
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コメント

毎度です

どうもです。
小林長太郎さんのブログ『負荷』に出入りするようになって、これは自分でもブログ開設せんと失礼やなぁと思うたのが始まりなのであります。
なんにしろ<行けるとこまで行く>を基本にしてますが、自分のブログでは、辻潤にケリをつける&日々の感想めいたもの自体が辻潤的や思えるまで行くを一応は考えてたりするのです。はい。

  1. 2008/12/14(日) 15:56:50 |
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  3. 低人 #-
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低人さん、お呼びたてしてすみません。

ブログをお作りになったのは、『負荷』がきっかけなのですね、存じませんでした。
『負荷』も何編かは読んだのですが、私にとってブログは生き物であるからなのか(更新の止まったブログで感情移入してしっかり読めたところが少ないので……)、それとも単に相性なのか、どうも、しっくりと没入できないところがありまして^^;
またもう少し読んでみたいと思います。
  1. 2008/12/14(日) 21:40:57 |
  2. URL |
  3. 麻生 #nzi/10PQ
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あちらこちらで、こんばんは。

わたしの「隣の箱」さんは、oyakonews氏と野嵜健秀氏、でしょうか。本当にどこが?と思われるかもしれませんが。いえ、ホントに。

お二方とも読んでいると目の前に文字の雪が降るんです。
……ええと、これじゃ「箱」じゃないですね、なんだか変なコメントですみません。麻生さんが箱括りしてるのをお見かけして、なんだか妙に嬉しくなってしまって。
  1. 2008/12/19(金) 03:06:46 |
  2. URL |
  3. きむろみ #w5curNNk
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あちこちご来訪どうも

oyakonews氏と野嵜健秀氏、と、最初に見たときに。えっ、それは全然違うのではないかなあと思ったのですが。しばらくしたら、きらきら光る鋭いものがほろほろ降るのを見上げながら、毛の長いどこかのケダモノがはしゃいで跳ねている図が浮かんで来まして。どうも、その絵が2枚そっくりだw。ちなみに、ケダモノめは冷やっこいのは一向に平気らしいです。
  1. 2008/12/20(土) 01:25:24 |
  2. URL |
  3. 麻生 #nzi/10PQ
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フラフラとこんばんは

文字の雪か……印象がよく浮かんで素敵だなと思います。言葉の一つ一つがそういう、体験は言葉で説明しがたいけれども、触感や雰囲気は伝わります。
あといつぞやの戦車の話が長くなりました。未整理です。いろいろこの世界のことがまとまったら、通時的に粗筋を通してみようと思います。
ttp://members.at.infoseek.co.jp/iflit/panzerm.html
  1. 2008/12/22(月) 01:33:48 |
  2. URL |
  3. 林 #40ZARpUE
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林さん

戦車の話、読み返しました。

この作品に限らず、林さんの作品は、「こちらの血管のなかを文章のリズムが流れ出すような酩酊感」とは全然違ったなにかを感じます。以前、「ショートする回線、もしくは同調、あるいは経験」に書きましたが(http://ameblo.jp/as-nina/entry-10017193786.html )文章そのものというより、作品の中の情景が目の前に来てしまうのですよ。それは低人さんやYondaさんがエッセイ的なブログで、林さんが小説だから、というのもあるとは思いますが、でも、それだけでもないように思います。

戦車のは、よいですねー^^、女性陣が魅力的です。
  1. 2008/12/24(水) 01:39:52 |
  2. URL |
  3. 麻生新奈 #nzi/10PQ
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